広南小学校読み聞かせ(103)

2月6日(月)

雨上がりの朝。

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ本は、

『ないた赤おに』 (浜田廣介 作・いもとようこ 絵)

先週末、2月3日が節分。

毎年この時期、鬼にまつわる絵本を。

この話は、小さい頃に藤城清治さんの影絵で観た記憶が残る。

今、2年生の国語の教科書に載っているみたいだけど、6年生は誰もこの話は知らないみたい。

覚悟はしていったけれど、読むにはちょっと長い。。。

限られた時間の中で、読む側には少し大変だけど、とってもせつない、いい物語。

人間と仲よくしたい やさしい赤鬼。

ココロノ ヤサシイ オニノ ウチデス ドナタデモ オイデクダサイ オイシイ オカシガゴザイマス オイシイ オチャガゴザイマス

と、看板を立てて待つものの、人はそれを見て、だまして食うつもりだと疑い逃げていく。

鬼はせっかく作った看板を壊してしまった。

そこに友達の青鬼がやってきて、その訳を尋ねる。

赤鬼の話を聞いた青鬼は、自分が人里で暴れるから、それを君がやっつければ、人は君のことを見なおして、来てくれるようになるだろうと。

その言葉どおり、人は赤鬼のもとを訪れるようになり、仲良くなるのだけれど、気がかりは青鬼のこと。

そこで、青鬼のもとを訪ねていくと、そこには青鬼の手紙が。。。

 

とっても長い話だけど、最後までシーン。

そして拍手。

鬼は外。福は内。

鬼は悪者、恐いものというイメージがついてしまっているけれど、絵本に出て来るのは心やさしい鬼がたくさん。

 

こんな絵本を読むと、「福は内。鬼も内」と変わるかな。        

2017年2月6日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会新年会

2月3日(金)

今日は節分。

寒いけれど、空の色は春めいて、メジロが時々飛んでくる。

午前11時より、仏教婦人会の新年会。

おつとめして、法話。 この時期、いつも小学校の読み聞かせに「鬼」にまつわる絵本を。

今年はまだ読んだことのない『ないた赤おに』はどうかなぁと思っていたところに、Facebook友達の「いいね」から、これまで読んだことのない絵本に出会った。

へ~と思いながら、ふと見ると、何と『ないた赤おに』の絵本と同じ、作者が浜田廣介さん、

そしていもとようこさんの絵。

何ともご縁をいただいたと、『ないた赤おに』の絵本と一緒に、その本と、もう1冊、そのシリーズの本を買った。

 

その本とは、

『よぶこどり』
森で卵を拾ったリスが、かえったヒナを我が子のように育て、その子をカッコウと名づけた。
カッコウはリスを本当のお母さんだと思っていたのに、ある日モグラから「落ちてた卵だった」と聞かされて、悩み苦しむ。
苦しむ自分をリスがやさしく慰めてくれると、ますます悲しくなってくる。
そして、カッコウは空へと旅立ち、残されたリスは毎日毎日カッコウの帰りを待ち続ける。
夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬が過ぎても、カッコウは帰って来ない。
やせ細ったリスは、鳥になればカッコウを探し出せるかもと思い、「鳥になりたい」と願い続ける。
リスは、とうとう鳥に姿を変え、山から「カッコウ、カッコウ」と声が響くようになり、その鳥を「呼子鳥」と呼ぶように。。。

という、何ともせつない童話。

先日、購入した『ないた赤おに』『よぶこどり』と『たぬきのちょうちん』、これらの本を見つけた次男が、どんな絵本か尋ねてきたので、『ないた赤おに』を見せた。

すると、2年生の国語の教科書に載っていると、教科書を見せてくれた。

もうすぐ、この話を習うらしい。(長男の時にはなかったけどなぁ。)

いい機会だと思って、『ないた赤おに』を読み聞かせた。

読み始めると、長い。。。

いつも読んでいる絵本の倍くらいある。

次男も途中あくびをしてたので、読み終わって、これでおしまいにしようと思ったのに、他の本はどんな本かと尋ねる。
これは明日にしよう。
でも、今日がよいと。。。

そこで、『たぬきのちょうちん』、『よぶこどり』と続けて。

とっても長かったけど、じっと聞いていた。
長いから無理だろうと思っているのは、こちらの都合だったんだな。

全部読んで、どれがよかった?と尋ねたら、 「よぶこどり」。

悲しくてなみだが出そうな話だったからと。

そして、突然、以前担任の先生が『ちいちゃんのかげおくり』を涙を流しながら読んでくれたと話し出した。

初めて聞く話にびっくり。

その時はまったくその話題には触れもしなかったけど、きっと、この話が思い出させたんだな。

絵本って、不思議。

このあたりではホトトギスの声はするけど、カッコウの声は聞こえてこない。

もし、カッコウの声が聞こえたらと思うと。。。

平等心をうるときを
 一子地となづけたり
 一子地は仏性なり
 安養にいたりてさとるべし(浄土和讃)

ようこそのお参りでした。

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法話の後は、集会所に場所を移して会食。

今年もよろしくお願いします。

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※呉東組ご縁の会、4月23日(日)に変更となりました。          

2017年2月3日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

2月1日(水)

ここのところ、いろんな会合が次々と重なって、昨日?今日?何が何だか。。。

とりあえず、目の前のことを。

今夜は住蓮寺にて呉東組法中会。

いよいよ呉東組団参(団体参拝)も、来月14日に迫ってきた。

ということで、今日は旅行社より出向していただいて、旅費の徴収やいろいろと説明を。

また、安芸教区の目印となるスカーフとリングが参加者分配布された。

 

参加される方にとって、よいご縁となる旅行でありますよう。

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それから、婚活パーティー「第11回 呉東組ご縁の会」開催も決定。

4月16日(日) 午後4時から。

年齢制限をなくしていたのを、今回は40歳までの方を対象に。 詳細は後日。

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また、今月18日に開かれる組巡回・実践運動研修会。

そして、2017年度の聞名講の日程等々。

インフルエンザが流行っているけど、今のところ、うがい・手洗いのおかげか、何とか素通り。

かかってる方、どうぞおだいじに。        

2017年2月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 避難訓練

2月1日(水)

どんよりとした朝。

今朝は、広南小学校で津波を想定した避難訓練。

昨年まで、避難訓練で専徳寺へみんな避難をしていた。

でも、昨年設置された指定避難所の看板。

専徳寺は、高潮と洪水だけ○で、地震・土砂・津波は×。

小学校は、どれも○になっていたけど、津波が来たとき、屋上に?

目の前に海があり、波が迫ってくる姿はとんでもなく恐い。

そこで、とにかく高いところへ避難するということで。

地域の方々が集まって、

まず、地震発生。

教室で地震がおさまるのを待って、校庭へと避難。

上級生と下級生が2人一組になり、まずは道路へ出て、

そして、一斉に道路を横断。

地域の方に誘導されて、みんな細くて急な坂を上って、高台に。

ここからは長浜が一望。

昔は遊び場だったこのあたりも、今では廃屋もあり、危険と言うことで子どもたちは来ることがない道。

でも、こうして道を知っておかないと、いざという時。 学校へと戻り、

今度は地域の方、消防、警察の話を。

まもなく、節分。

まだまだ寒いけど、春はそこまで。    

2017年2月1日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

本願寺新報 2月1日号

1月30日(月)

浄土真宗本願寺派の新聞、『本願寺新報』2月1日号が届いた。

「読者のひろば」コーナーに、またまた市川総代長さんの投稿記事。

年に2回くらい載せていただいているだろうか。

このたびは除夜会の記事。

ろうそく立て500個というのは、サバを読んでいるけれど、、、

こうして門信徒会を代表して、いつも投稿してくださるのでありがたい。

当日、ライトアップ用の照明設置と、仏教壮年会で竹あかりを作る中心となった坂本総代さんとの2ショット。

せっかくのあかりが白黒では見えないので、この写真になったのかなぁ。。。

専徳寺の総代は、聴聞第一。

お寺に参ってお聴聞し、門信徒にその後ろ姿を示してくださる。

また、総代を定年で退かれても、お参りしてくださる方が多い。

だから、法座の度に御講師様より、「男の方のお参りが多いですね」と。

昨年から女性の総代さんも誕生したので、ますますご法義繁盛となればよいのですが。  

2017年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(102)

1月30日(月)

今朝は昨日からの雨がパラパラと残り、寒さが少し緩んだ。

広南小学校の読み聞かせ。

担当は5年生。

読んだ本は、『あったかいな』(くすのきしげのり 作 片山健 絵)

ネコのミーちゃんがもうすぐ赤ちゃんを産む。
ゆうちゃんと友達のあっちゃんは、ミーちゃんの赤ちゃんの誕生が待ち遠しい。
そして、とうとうミーちゃんがお母さんに。
ゆうちゃんとあっちゃんは、そんなミーちゃんの姿を見て、お母さんが恋しくなった。
数日後、二人は初めて子猫をさわらせてもらって、
「ふわふわしてる」
「ゆうちゃん、こねこって、あったかいなあ」
「うん、いきてるからやなあ」
「いきてるって、あったかいな」

読み終わって、感想を求めたけど、手が挙がらなかったので、「家にペットがいる人!」と尋ねてみた。

すると、数名手が挙がったので、一番前の男子に「どうです?」って聞くと、 「ふわふわして、あったかいです」 と。

その応える表情が、何ともやわらかな顔だったのが印象的。

いのちのぬくもりに触れると、身も心も和らいで。

「あったかいな」    

2017年1月30日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

呉東組我聞会 1月例会

1月27日(金)

御正忌が終わってホッとする間もなく、

先週金曜日に呉東組聞名講、

土曜日に呉東組総代会新年会、

火曜日に呉東組仏教婦人会連盟新年会、

水曜日に別院、

昨日は呉東組役員会、

そして今夜は。。。

こうしてぶろぐに記録することもなかったら、振り返ることもなく、忘れていくことばかり。

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11時からのお葬式を終えて帰ると、広南小学校へ。

今日は第3回給食試食会と持久走大会。

今年度3回目の給食試食会。地域の方も交え、せっかく準備してくださっているのに、どうも参加者が少ない。

できるだけ参加させていただいてるのだが、このたびはちょっと行事が立て続けにあるのでやめようと思っていたら、先生から再度ごあんないをいただいたので、出席することに。

ただ、今日は次男が風邪のため、午前中で早退。。。

夫婦揃ってキャンセルするのは失礼と、私のみ参加。

行ってみると、保護者は私を含めて2名。。。

そして、地域の方が10数名。

エプロンにマスクを着けて、配膳を手伝い、「いただきます」。

今日のメニューは、 呉っ子元気海自カレー りっちゃんのサラダ 牛乳 これまで、「呉っ子元気カレー」がよく給食のメニューに出ていたけど、見たことも食べたこともないので、その実体か今ひとつ分からなかった。

何でもルーからこだわって作っているそうで、中でも今日は初めての海自カレー。

「海自」とは、海上自衛隊の略称で、長い航海で曜日感覚がなくなってしまうから、海上自衛隊では毎週金曜日にカレーを食べるのだとか。

各艦船によってレシピが違うようで、様々な艦のカレーが今ではご当地グルメとして知られるように。

そして、とうとうそれが給食に。

チャツネの何ともフルーティな味わいのするちょっぴりスパイシーなカレー。

りっちゃんのサラダは、小学1年生の国語の教科書にずっと登場している。

次男が1年生の時に学習発表会で演じたことを思い出しながら・・・、

「おかげでごちそうさまでした」。

何でも味わってみないと、分からないもんだなぁ。

食べ終わって、一度帰宅。

次男が午後からの持久走大会を応援したかったというので、ビデオを片手に再び小学校へ。

1,2年生は800メートル。

一生懸命走る同級生の子どもたちの姿をビデオに収めたところで、「火葬場を出られました」との連絡。。。

帰って還骨のお参りに出かけ、帰宅して衣を脱ごうとしたところに臨終勤行。。。

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何だかんだとバタバタしてる間に、今夜はお隣の住蓮寺で今年最初の我聞会。

輪読は、『蓮如上人御一代記聞書』(214)(215) 信心のないもののことばは響かないよという話。

そして、小さい頃はお聖教を読み親しむこと。
繰り返し読み、今度はその意味を知る。
そして、読むだけでなく、そこに信心がなければ何にもならないよとの話。

まずは近づき、そして親しむ。

7日ごとの中陰法要を行なったお宅の満中陰法要で、そんな話を。

亡くなったお父さんが、家族で毎週手を合わす時間を作ってくださり、仏さまに親しむご縁を遺してくださったんですね。と。

  今日の法話では、いつどうなるか分からない私が、仏さまに願われている命を生きている、生かされていることに気づいたら、ねてもさめてもいのちのある限りはお念仏とともに…とのお話を。

風邪が流行っているようなので、お互い気をつけて。  

2017年1月27日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教婦人会連盟 新年会

1月25日(水)

今日は朝から専徳寺仏教婦人会の方、3名と一緒に安登の浄念寺へ。

呉東組仏教婦人会連盟の新年会。

組内20単位の婦人会より、3名ずつが参加。

10時からはじまり、おつとめ、組長・会長のごあいさつに続いて、午前中は若手法中(僧侶)による雅楽の演奏。

呉東組内の若院さんが、次々と特別法務員の資格をとって、京都から自坊へと帰ってきている。

特別法務員とは、本願寺の法要のエキスパート養成機関、勤式指導所に通い、試験に合格した方のことで、いわば法要のスペシャリスト。

雅楽も必修で、自坊へ帰ってからも、広島雅楽会に所属し、各地の法要等に出向。

そんな若いスペシャリストがどんどん増えてきた呉東組。

今日の雅楽を演奏された12名のうち、組内法中が7名。

そのほかの方は、近隣の広島雅楽会会員の皆さま。

雅楽というと、神社のイメージがあるそうだが、もともとは仏教とともに伝わったもの。

笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の三管と、鞨鼓(かっこ)・釣太鼓(つりだいこ)・鉦鼓(しょうこ)の三鼓、それぞれの楽器が、それぞれの音で、仏さまのお浄土の荘厳を。

越天楽・陪臚といった雅楽の合間に、『童謡ふるさと』、『見上げてごらん夜の星を』、『恩徳讃』を披露。

そして、曲と曲の間には、楽器の解説を楽しく、わかりやすく。

昼食をはさんで、今度は安浦ハンドベル・リンガーズのみなさんによる、ハンドベルの演奏。

ハンドベルは、イギリスの教会の鐘を鳴らす練習用に用いられたのが発祥とか。

思わぬ東洋と西洋の音色で、とっても厳かな新年会と。

帰りの車の中で、「ご院さんもまだ若いと思ってましたけど、もう中堅どころですね」って。

この若い法中さん方に刺激をいただきながら!と。

2017年1月25日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

ようやく『この世界の片隅に』

1月24日(火)

今日も寒い1日。

午前中葬式と法事。

そして、夕方に広島別院でキッズサンガの部会。

その間に、やっと行けた。

『この世界の片隅に』

今では呉で唯一の映画館となった呉ポポロ。

呉の映画館で映画を観るのは、何十年ぶりだろう?

しかも、ここでは初めて。

私が知っているのは、呉シネマとレンガ通りにあったサン劇場。

そして、もう一つあったような・・・。

最近では、駐車場のこととか、その前後のこととか、いろいろ考えると広島市内の映画館に出向いてしまう。

でも、今日の限られた、しかも空いてる時間で探したら、ここ。 この映画は、ここで観てよかったかも。

まわりの行った方から「よかった」と感想を聞き、キネマ旬報1位とニュースで聞いても、なかなか予定が合わず、今週も無理かなと思っていたけど。

今日、ここで観ていて、ちょうどこのあたりもこんなかったんだ、、、と。

一昨年の7月に広島で開かれた制作支援メンバーズミーティングに参加したときに、監督の口から「安芸門徒」「盆灯籠」と出てきたので、どんなふうに描かれるかなぁと思っていたら、このあたりに普通にある風景がちゃんと描かれていた。

そして、終わっての帰り道、映画の中で何度も出てきた、いつも普通に観ている灰ヶ峰が、何だか普通でなくなって。。

 

普通がいい。   と、感傷に浸ってる間もなく、別院へ。

とりあえず、エンドロールに流れる自分の名前も観て、やっと公式アートブックをゆっくりと。

 

まだの方は、ぜひ。

2017年1月24日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(101)

1月23日(月)

今朝も冷え込んだ。

2017年初めての広南小学校の読み聞かせ。

先週は御正忌の朝席と重なっていけなかったが、坊守(妻)が6年生を担当して、この『しげちゃん』を読んだ。

でも、女優の「室井滋(むろい しげる)」さんのことを知っているという子が一人しかいなかったと聞いて、今日は写真を用意して、『しげちゃん』(室井滋 文・長谷川義史 絵)を。

担当は4年生。

来月、学校で2分の1成人式を控えている4年生。

親から名前の由来とか聞いてるかなぁと思って。

まず、「今日の絵本の作者は」と、室井滋さんの写真を見せると、「知ってる!」と数名が。

そのあと、「ファインディング・ニモ」「ファインディング・ドリー」のドリーの絵を見せて、この声もされてる方ですというと、「あ~」と。

男の子のような「しげる」という名前が嫌いだったしげちゃん。

でも、お母さんから、名前に込められた親の願いを聞かされて、「しげる」の名前を好きになったという話。

読み終わって、「親から名前の意味を聞いた人!」と尋ねたら、半数くらい手が挙がった。

親の願いのこもったそれぞれの名前。

ちょっと、そんなことを知るきっかけとなればいいな。    

2017年1月23日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku