呉東組団体参拝

5月27日(月)〜5月29日(水)

隔年で開催されている呉東組団体参拝(団参)。

このたびは中部地方。

本願寺派よりも大谷派の寺院が多いこともあり、なかなか訪れる機会がなく、ほとんどの方が初めて。

また、これまでバス旅行が中心だったが、このたびは名古屋まで新幹線を利用。

数日前から週間天気予報の傘マークが気になりながら、団参当日を迎える。

 

専徳寺からは住職を含め、6名の参加で、総勢68名。

朝出発し、お昼前に名古屋到着。

昼食を済ませ、時間調整のため、大須観音へ。

この日は名古屋の最高気温33度。。。

暑い中、その界隈を散策したあと、本願寺名古屋別院参拝。

本堂に入って目に止まったのが、

達磨!

これは葛飾北斎が200年前にこの別院の境内に120畳敷きの紙をひろげ、達磨の絵を描くパフォーマンスを行ったとか。
でも、実物は第2次世界大戦中に戦火で焼失。

それを一昨年前再現した絵の縮小版が飾られている。

 

さすが、画狂人北斎。

そのあと、名古屋城に向かう。
天守閣はただいま閉鎖中となっているけど、復元された本丸御殿を見学。

何とも豪華絢爛。

そして、その日の夜は長良川の鵜飼い。

鵜匠(宮内庁式部職鵜匠)の方より鵜飼いについて説明を受けて観覧船に乗船。

船上で食事をいただき、辺りが暗くなってくると、花火を合図にかがり火をかざした鵜飼い船が近づいて、鵜飼いが始まる。

花火を合図に、周辺の照明は消え、川の沿道は車両通行止めになったりと、鵜飼い一色。

初めての鵜飼い。
鵜が可哀想とか、動物虐待だとか、実際に見ると、そうでないことが分かる。

鵜匠と鵜との信頼関係。
鮎を全く飲み込めないようにしているのではなく、鵜のその日の体長を見ながら、縄の締め具合を調節し、小さな魚は飲み込めるようにしているのだと。

何とも幻想的な一夜。

 

2日目は雨。

雨の降るなか、住蓮寺坊守さまのご実家、善照寺参拝。

こちらには白い阿弥陀さまがおられる。

この仏さまは、お骨仏さま。

話には伺っていたけど、実際に目の当たりにすると何とも美しい仏さま。

 

そして一行は、世界遺産 白川郷へ。

お天気だけが心配だったけど、白川郷へ到着すると、そこは雲ってはいるものの、雨は降ってない!

まずは展望台を訪れ、そして合掌造りを散策。

前日に田植えが終わったばかりの白川郷。
まず訪れたのは、重要文化財 大谷派明善寺。

庫裏の2階、3階の窓から見える風景も美しい合掌造り。

次に訪れたのは、和田家。

一際大きな合掌造りのお宅には、立派なお仏壇。

報恩講が大切に受け継がれていた。

バスへの帰り道、少しパラパラと降り出したけど、白川郷を堪能。

その後、飛騨高山でお泊まり。

 

3日目、最終日。
青空の広がるお天気。

まず参拝したのは、大谷派高山別院。

こちらでは、中村久子さんを訪ねて。
3歳の時に両手・両足を切断しながらも、強く生きぬき、『歎異抄』との出遇いを通して、ありのままを引き受け、お念仏を喜ばれた中村久子さん。

先日、『生きる力を求めて 中村久子の世界』(東本願寺出版部)を購入。

今日見せていただいた写真パネルや遺品の数々が収められていて、しかもその本をお書きになられた三島多聞先生にお話いただけるとは!

そのあと、飛騨高山の古い町並みを散策し、名古屋から新幹線で帰宅。

どれもこれも、盛りだくさんの団参。

ありがたいご縁をいただいた。

参加されたみなさん、お疲れ出ませんように。

2019年5月29日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku