12月25日(水)
今日はクリスマス。
キリスト教徒の方にとって大切な日。
今年11月、真宗学寮・広島仏教学院の校外授業で、世界平和記念聖堂 カトリック幟町教会の見学があった。
10月に報恩講法要で御講師として来てくださった浅野執持先生のご縁もあり、坊守がそれに参加させていただいた。
昨夜は、そのまたご縁でクリスマス夜半第1ミサに。
「クリスマス」と言っても、実のところイエス・キリストの誕生日、サンタクロースくらいしか知らない。。。
ミサは夕方6時から。
教会の前には、キリストの誕生シーンを現した模型が。
これを「プレゼピオ」というそう。
中央にいるはずのキリストの姿がない?
初期仏教のお釈迦さまと一緒で、姿を形で現さないのかな?と思ったら、あとで。
この教会は、モダン・和・洋を融合させた村野藤吾の設計。
昭和20年8月6日の原爆投下により倒壊した幟町天主公教会で、被爆したドイツ人司祭フーゴ・ラッサール(後に帰化)は、原爆犠牲者を弔うだけでなく、世界平和を祈念するための聖堂を建設することを思い立ち、当時のローマ教皇の支持を得たあと、世界各地から届けられた多大な浄財や寄贈品で建設された。
ミサの始まる時間になると、たくさんの方が集い、何ともいえない鐘の音で始まる。
ミサは、配られたパンフレットに従って、エリザベト音楽大学聖歌隊の歌う聖歌を中心に、途中朗読があったり、司教による説教があったり。
何とも厳かで素晴らしかった。
終わって外のプレゼピオに行くと、ちゃんとお生まれに。
「平和を祈る」
平和は、違いを受け容れることから始まる。
国の違い、宗教の違い、文化の違い、いろんな違い。
フーゴ・ラッサールは、座禅を取り入れていたとか。
メリークリスマス
そして、南無阿弥陀仏
平和を願って。