専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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6月13日(月)
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は4年生。
先日、4年生は〈里山を愛する会〉と一緒にサツマイモの苗を植えた。
そんな4年生に〈里山〉をテーマにした絵本を見つけたので、今日読んだ絵本は、
『めぐる森の物語』 (いまいあやの作)
ふと目にしたウサギのあとを おいかけて
荒れ地にやってきた ぼく。
そこで見たのは――。
繊細な絵でつむぎだす、いのちの物語。
「これが百年後の森。
ぼくらのおじいさんが過ごしたような森の姿。
いつかきみの子どもの子どもが遊ぶ、
ぼくらの孫の孫が暮らす森。
木も草も、鳥も虫も、魚も動物も、
みんなのいのちが つながって、
森は大きくなるんだよ。
いのちはめぐっているんだよ」
この絵本は、元々滋賀県近江八幡にある〈ラ コリーナ〉という藤森照信氏建築の〈たねや・クラブハリエ〉のフラッグシップ店が、森を作る理念をもとに作った作品だそう。
忙しい忙しいと時間に追われ、目先のことばかりを優先してしまいがち。
百年後のことを考えて種を植える。
さすが「売り手よし、買い手よし、世間よし」、三方よしの近江商人。
少しでも、子どもたちに伝わっていたらいいな。
6月11日(土)
昨夜、広島市JMSアステールプラザ大ホールで、「全国ろうあ者大会 in ひろしま」の特別企画、『幕末の勤王僧 宇都宮黙霖』の公演が行われた。
このたびの大会に全国から約2000名の方がお越しになっているのだそう。
※会場内は撮影等禁止されていたので、このたびはチラシのみ。
宇都宮黙霖の生涯を
那須さんと砂田さんが
手話パフォーマンスします。
黙霖とゆかりのある方々も
ご紹介します!お楽しみにー♪
と、告知チラシにあるように、このたびは「黙霖とゆかりのある方々」の一人として、ご招待いただいた。
〈手話パフォーマンス〉、初めて見るので全くどのような公演になるのか見当もつかないまま会場に。
楽屋へ通していただき、出演者の那須英彰さんと砂田アトムさんにもごあいさつも。
「黙霖さんが15才の時に勉強した専徳寺の…」と紹介させていただくと、「常諦さんの!」と。
「常諦」と言う名前。
黙霖さんは知っていても、常諦さんの名前はなかなか出て来ないと思うのだけれど、嬉しい反応。
開演前に会場内の席に案内される。
静かな会場内では手話を使って皆さん会話を楽しんでいらっしゃる。
その中に手話を使えない自分。。。
ここでは自分がマイノリティ。
いつもはこの逆の世界があるのだなぁと、貴重な体験。
6時30分にこの著の作者松岡さんの挨拶で始まり、その後8時30分まで休憩なしのぶっ続けで黙霖さんの生涯を。
約2時間、ずっと見入ってしまったけど、お二人のパワフルかつユーモラス、表情豊かな手話パフォーマンスで黙霖さんの一生を伝えてくださった。
手話の歴史は新しく、宇都宮黙霖の時代にはなかった。
《参考》手話と口話―ろう教育130年の模索(https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/rounan/430/)
聴覚を失った黙霖は、それでも自らの志を貫こうと、全国を筆談で回り、吉田松陰には降参したと言わしめるほどの存在に。
でも、その宇都宮黙霖のことを知らない人の方が多い。
それは、黙霖は筆談なので、1対1。
大勢に語りかけるには、言語が必要だったと。
そんな話を聞いて、手話の公演を見せていただき、最後は舞台上からご来場のたくさんの方の姿を見て、手話が〈ことば〉として伝わっている姿に感動。
最後は拍手ではなく、両手を挙げてひらひらと。
このたび、こちらには手話を通訳してくださった方の声を通して見せていただいたけど、今頃翻訳アプリも大変進化しているので、手話でもあるのかな?と思って調べたら、アメリカでは工科大学生が開発しているらしい。(https://heapsmag.com/arsl-sign-language-translation-interpretation-app-using-ar-high-tech)
ただ、まだまだ日本で使えるようには時間がかかりそう。
とりあえず、日本で使える「こえとら」アプリをスマホに。
今日は朝から広南中学校の先生方が会場でもくりん饅頭などを販売。
たくさんの方にいろんなことが伝わりますように。

6月9日(木)
今日は午後から広南中学校で「もくりん饅頭」のお手伝い。
本日よりいよいよ広島市内で全国ろうあ者大会が始まり、明日の夜はJMSアステールプラザにて『幕末の勤王僧 宇都宮黙霖』の特別公演。
広南中学校では、総合学習の起業企画で商品開発した「もくりん饅頭」などを明後日会場で販売することに。
その準備として、博美屋さんに作っていただいた「もくりん饅頭」2種類ある中、焼き印の入ったもくりん饅頭には食品ラベルを、栗の入ったもくりん饅頭には特製の帯を巻いて食品ラベルを貼る作業のお手伝い。
保護者へお手伝いの呼びかけがあったけど、恐らく人手が足らないかなぁと思いながら。
約2時間、こんなに短時間でお菓子をたくさん触ったのは初めてかもと言うくらい。
この後、これを生徒さんたちが箱詰めして販売するのだとか。
馴れてくると、この「広南限定」の文字がピタッとはまり、その後きれいに箱の中に収まる姿は何とも心地よい。
この収益は学校活動に利用されるそうなので、是非ともお買い求め頂けたら。
6月8日(水)
今夜は仏教壮年会の6月例会が午後7時より。
先月は、襖絵に描かれた《牡丹と唐獅子》、《桐と鳳凰》について。
今月は、それに引き続いて同じく瑞獣の《麒麟》と《獏》について。
唐獅子にしても鳳凰にしても、今日の麒麟や獏にしても、中国の儒教を起源とした瑞獣たち。
それが日本にも伝わり、仏教と混ざり合って今に至っている。
浄土真宗のみ教えをストレートに見ていくと、この瑞獣達の存在はナンセンスなのかも知れないけれど、本堂のあちらこちらに存在するには、それなりの理由があってのこと。
そんな思いでいろいろと調べてみると、何とも結構興味深い。
大河ドラマ『麒麟がくる』やキリンビールでおなじみの麒麟。
そして、悪夢を食べると言われている獏。
悪夢を食べると言うのは日本で生まれた話だそうだが、獏は白居易の『獏屏賛』の詩を読むと、麒麟と同じく平和を願う象徴として。
他所のお寺の向拝の木鼻にはこの獏をよく見かけるけれど、〈象〉と間違ってしまいがち。
専徳寺の向拝の木鼻には唐獅子。
すると、どこに獏がいるかと言うと、
御本尊の宮殿の木鼻と親鸞聖人の御厨子の木鼻に。
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」

6月2日(木)
朝と晩、水撒きをし、箒を引きずって端から端に兎に角歩いている。
朝は本堂正面に太陽が当たる。
夕方は本堂の裏、正面から見ると逆光になる。
でも、逆光になると、箒で掃いたその跡がくっきりと浮かび上がって見えてくる。
光と影って、面白いなぁ。
そのあとで、草木を見てまわるのだけれど、いろいろ見て回っていて、あっ!!
うっかりと踏みそうになった。。。
タンポポがこんなところに。
「蒲公英」と書いて「たんぽぽ」。
「たんぽぽ」を漢字で書きなさいと言われたら、なかなかこれは難しい。
その「たんぽぽ」と言えば、金子みすゞさんの詩をふと思い浮かべ、
星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる。
晝のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれでもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。(『金子みすゞ全集Ⅱ・空のかあさま』より)
20年ほど前に買った全集を引っ張り出して。
見えてるようで見ていないなぁ。。。
ちなみに、「たんぽぽ」を英語ではユーミンの歌でも知られる「ダンデライオン」。
ずっと、黄色い花がライオンのたてがみのように見えていたのかなぁと思っていたけど、たんぽぽの葉っぱがライオンの歯のようにギザギザだからと言う意味らしい。
見えてるようで見ていない。
でも、
見えぬけれどもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。
見えた時はうれしいし、
見えた時はありがたし。