1月19日(月)
平成27年、今年初めての読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ本は、『おとうさんのちず』。
ポーランド出身のユル・シュルヴィッツ作。
小さい頃の体験を絵本に。
第二次世界大戦中、幼かった作者は家を爆撃で失った。
祖国を追われ、その後、転々と。
あるとき、お父さんが市場へパンを買いに出かけた。
なかなか帰ってこないお父さん。
帰ってきたと思ったら、パンを買わずに何と世界地図を買ってきた。
パンさえ食べれないのに、地図を買ってくるなんて・・・。
次の日、お父さんはその地図を壁に貼った。
暗い部屋に色があふれ、ぼくはうっとりと何時間でも地図を眺め、世界中を旅して、魔法の時間を過ごした・・・。
そんなお話。
読み終わり、感想を聞くと、パンが買えなかったけど、お父さんの買った地図で世界中を旅することが出来たのでよかったと。
そう。
この話は、素直に読むと、「よかった」と感想が出るのだろうが、でも、忘れてはいけない。
「せんそう」
パンさえ食べれなくなってしまうのが戦争なんだということを。
戦後70年。この年の初めの読み聞かせ。