花から花

9月28日(火)

お彼岸が明け、今日はお参りもないので、花手水もおしまいすることに。

今朝、花を片付けようと、ちょっと崩れ始めていた大きなダリアの花を持ち上げると、、、

花から花。

ピンク色から色が抜け、白っぽくなった花びらが一斉に散った。

そして、中から何と黄色い菊の花のようなものが残った。

一瞬、こんな花あったかな?と思ったほど、何とも言えない透きとおった黄色い花。

これはこれできれいだけれど、水が汚れてきたので全て撤去。

 

そして、少しだけ水を入れておくと、
ちょっと離れた隙に、中に鳥の羽。

早くもスズメが水浴びにやってきたみたい。

しばらくここはスズメたちの水浴び場。

 

そして、フジバカマのつぼみがどんどん増えてきた。
もうすぐ花が咲くのかな。

今日の中国新聞に、三原市久井にアサギマダラがやって来たと。

アサギマダラにも好みがあるだろうから、いろんなフジバカマをこのたび準備。

 

非常事態宣言が30日に解除されることが今日決まったけど、もうしばらくは。。。

今日は久しぶりに夕方呉東組役員会。

議題の中心は再来年の団参について。

親鸞聖人御誕生800年、立教開宗850年の法要。

 

団参のことについては、まだまだ思い浮かべることはできないのだけれど、今を旅するアサギマダラに思いを。

でも、このご勝縁。
何かあったらいいな。

 

 

2021年9月28日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫 見学

9月27日(月)

今朝、本来なら石泉文庫虫干し法座。

広島県の緊急事態宣言が30日まで延長されたため、法座は中止となったけれど、当初虫干しを見学に来られる予定だった呉ろうあ協会の方々が午後から石泉文庫の見学に。

 

午前中、石泉文庫の風通しに行ったら、先日の雨で草が生い茂ってる。
急遽、石泉文庫内の掃除と、草むしりをして、できる限りのことをしてお迎え。

このたびは手話通訳の方も一緒だけれど、話し手の口元が見える方がいいと思ったので、マスクを外し、距離をとって初めてのフェイスシールド着用。

クリアマスクやフェイスシールド、いろいろと調べて一番これが良いかなと思ったのが、反射の少ないフェイスシールドに。

これがとっても軽くて、付けてるのをついつい忘れて思わず手がシールドに当たってしまう。。。

しかも、家族以外にマスクなしの素顔を晒すは1年以上ぶりなので、ちょっと緊張。

それでも、いつものように本堂でプロジェクターを利用して、石泉文庫・宇都宮黙霖の話を。

手話はできないけれど、視覚的に伝えることは大切かなと改めて。

 

霖雨蒼生りんうそうせい

恐らく黙霖の「黙」と「霖」についての話は、私の個人的な見解でもあるのだけれど、恐らくこれかなぁと思う話が一番腑に落ちるよう。

 

そのあと、石泉文庫へご案内。

来年、第70回全国ろうあ者大会が広島で開催されるのだそう。

それに向けて、より多くの方に宇都宮黙霖のことを知ってもらいたいと、黙霖さんの本を来春出版予定だそうで、その原稿を見せていただくと、私が話すよりもよくよく皆さんご存知で。。。

ただ、初めて黙霖さんの直筆の書などを手にされ、喜んでいただけたようなので気持ちホッと。

 

呉市でも手話言語条例が。

みんながみんな手話ができること。
これは難しいかも知れないけれど、何か大切なことに気づくご縁となればいいな。

そこに黙霖さんがお役に立てるのなら、もっと。

 

2024年、黙霖さん生誕200年。

こんな時代だからこそ、黙霖さんの思いを感じてもらえたら。

 

10月25日(月)より虫干し作業のみ行う予定。

 

秋季彼岸会

9月23日(木)

今日は彼岸の中日。

緊急事態宣言も解除まであと1週間。

 

朝9時より秋季彼岸会。

このたびもおつとめのみのご縁。

とは言っても、文書伝道を活用。

オンラインの法要は、まだまだこのあたりではハードルが高い。
蓮如上人は御文章で文書伝道を行われた。
それとはちょっと違うけど、文書伝道でのご縁を。

『念佛日和』特別号として、お浄土の花のことをいろいろと。

 

そして、境内には花手水。

これまで何度かやって来たので、ようやくちょうどよい花の分量が分かるように。

一々のはなのなかよりは
 三十六百千億の
 光明てらしてほがらかに
 いたらぬところはさらになし (浄土和讃)

一々の華を見ながら、一日ほがらかな気持ちで。

そこに願いが届いてる。

 

夜、せっかくなので、フローティングキャンドルを浮かべてみた。

大晦日に透明なフローティングキャンドルを使ってみたけど、このたびはオーソドックスな丸いフローティングキャンドルを。

 

 
 
 
 
 
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なかなか炎が明るくて良い感じ。

聞こえてくるのは虫の声。

来年は、たくさんの方にご縁にあっていただけたら。

 

ようこそのお参りでした。

2021年9月23日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

とおりぼんこう はじまる

9月21日(火)

今日からいよいよ通り報恩講がはじまる。

このあたりでは、「とおりぼんこう」と呼ばれている。

親鸞聖人のご命日、1月16日の御正忌報恩講に先立って、1件1件ご門徒さんのお宅のお仏壇にお参りさせていただくご縁。

まだまだ暑い中だけど、これから寒くなる12月半ばまで、平日は連日通り報恩講。

毎年のことながら、広小坪地区より。

どこに行っても扇風機やサーキュレーターを回してくださって、換気もしっかり。

お茶もいただかないようにしているので、玄関を出てマスクを一瞬外し、マイボトルで水を一口。

何とか無事初日を迎えた。
良いご縁となりますよう。

 

境内に咲いている秋明菊。

よく見ると、真ん中のめしべあたりに小さな花が咲き出した?

夕方、もう一つの白い花を見ると、こちらも。

これって、珍しいのかな??

 

また、夕方水撒きをしていると、ピョンと何やら。

 

先日のエンマコオロギとはちょっと違う??

と思ってとりあえず写真を。

調べてみると、マツムシ♂。

 

先日、鈴虫・松虫のことを紹介したばかり。

何と、マツムシの姿を初めて見た。

 

そして、今夜は中秋の名月。

8年ぶりに満月の中秋の名月だとか。

 

一日に3つも重なったら、ひょっとして全部使い果たしたとか?

それとも、幸先の良いスタート?

気持ちの持ちようで、どっちにでも転ぶ。

とりあえず、前を向いて。

 

 

 

2021年9月21日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

彼岸の入り

9月20日(月)

3連休の最終日、今日は敬老の日。
そして、彼岸の入り。

日中はまだまだ30度近くまで気温は上がるけど、朝晩は秋らしく。

 

夕方、もう車の出入りもないだろうと、境内に水を撒き、清掃。

やっと終えて、後は落ち葉をかき集めて棄てるだけと思っていたところに、車が一台。。。

しかもきれいにしたところに奥まで。。。。

全部終わった後で入ってくると、それはそれで仕方ないと割り切れたかも知れないけれど、「あともう少しで」と思うと、これが複雑。

でも、せっかくここまでしたのだからもう一度。

そう思って轍を消すように箒で掃いていくのだけれど、気のせいか荒々しく。
心の中で「落ち着いて落ち着いて」と言い聞かせながら。
いつも笑って「おでかけですか?」と言えるレレレのおじさん、またそのモデルと言われるお釈迦さまのお弟子さん、周梨槃特しゅりはんどく周利槃陀伽しゅりはんだか)のようにと思いながら。

 

明日からいよいよ報恩講参りが小坪地区よりスタート。

 

懸魚

9月17日(金)

台風14号が接近中。

 

植物や昆虫の名前、その由来を調べてみると、なかなか面白い。

その延長でお寺の中にもいろいろな動植物の彫刻があるので、それを調べてみると、これもなかなか奥深い。

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鈴虫

9月15日(水)

雨が午前中に上がったけれど、ずっと曇り空のせいか、庭から虫たちの声がよく聞こえてくる。

草むらに近づくと、バッタがピョンと。

鮮やかな黄緑色のバッタ。

トノサマバッタ?と思ったけれど、ツチイナゴの幼虫らしい。

涙のように目から流れる黒い帯が付いているのが特徴。

イナゴといえば茶色をイメージしていたのだけれど、このツチイナゴ、成虫になると茶褐色に。

ツチイナゴは、冬を越す虫だそうで、幼虫で過ごす夏はまわりが緑。成虫になる秋から冬は、まわりが枯れた色。

季節に応じて色が変わる。

 

 
 
 
 
 
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夜、聞こえてくる虫の声が、今日は昼間からよく聞こえる。

まだ、ツクツクボウシが鳴いている。

そして、姿は見えないけれど、鈴虫の声も。

 

鈴虫といえば、法然聖人・親鸞聖人が流罪となった承元の法難。

その発端となったのが、後鳥羽上皇が熊野詣の間に、法然聖人門下の住蓮・安楽が開いた六時礼讃念仏会に宮中の女官たちが密かに参加し、そのまま出家するものもいた。
そのことを後で知った上皇は激怒し、住蓮・安楽は死罪、法然聖人・親鸞聖人は流罪となった。

その時に出家した女官に鈴虫、松虫がいたという。

 

先日、ご門徒さんより、

鈴虫・松虫のお墓に行ってきました。
広島にあるんですねぇ。
今度、みなさんに鈴虫・松虫の話も聞かせてくださいね。

と言われ、??と思って調べたらすぐに出て来た。

生口島にある光明坊という真言宗泉涌寺派のお寺。

【参考】光明坊|日本伝承大鑑

ここで鈴虫・松虫は亡くなったと伝えられ、法然聖人も立ち寄られたとか。

 

コロナが落ち着いたら、しまなみ海道を通って、一度お参りしてみたい。

 

 

 

広南小学校読み聞かせ(188)

9月13日(月)

今日は久しぶりに広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

久しぶりに6年生の姿を見て、みんな大きくなったなぁと。

 

読んだ絵本は、

『おおにしせんせい』 (長谷川義史)

7月、熊野の筆の里工房で開催された《長谷川義史展「ありがとう!いのちのであい」》を観に。

そこにこの『おおにしせんせい』の原画も。

一時間目のはじめ、おおにしせんせいが「きょうはいちにち図画工作」といいだした。ふでや、ふであらい、パレットの使い方も、いままでとぜんぜんちがう。そして、さっさと絵をかいて友だちと遊ぼうと思っていたぼくは、先生からの一言で心が動き出し……。
すばらしい先生との大切な出会いは、一生の宝物。著者自身の体験を基に、心を込めて描いた絵本。(講談社HP内容紹介より)

作者の長谷川義史さんが、すばらしい先生との出会いを描いた1冊。

読み終わると、

「1時間目から6時間目まで図画工作って良いなぁと思いました。」

と感想を。

また、

「先生も1時間目から6時間目まで図工にして!」

とのつぶやきも。

 

よき師、よきひととの出遇い。

よき出遇いがありますように。

2021年9月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

黄斑椿象

9月12日(日)

今日はどんよりとした曇り空。

桜の葉に何やら見たこともない虫。

今の時代、写真ですぐに名前が分かる。

キマダラカメムシ

という虫だった。

カメムシは、漢字では〈亀虫〉、漢名は〈椿象〉。

 

このキマダラカメムシは外来種だそうで、日本で最初に発見されたのは江戸時代の長崎出島。

鎖国中の日本に医師として出島にやってきたスウェーデンの植物学者カール・ツンベルク。

この人が新種のカメムシとして発見。

その後、150年にわたって姿が見られなかったのが、150年後の長崎で再び発見され、それが地球温暖化にともない、どんどん生息範囲を拡げているとか。

 

カメムシといっても臭いはないらしい。
また、サクラに産卵するらしく、それでここに?

 

そして、こちらは女郎花に

 

オンブバッタ

大きいのが♀、上に乗ってる小さいのが♂。

どうやらこちらもここで繁殖?

 

春に植えたフジバカマ4種類の内、2種類はオンブバッタに葉を全部食べられて、茎だけが残った状態。。。

それでも残りのフジバカマの先に小さな蕾らしきものが見えてきた。

旅する蝶〈アサギマダラ〉、飛んで来ればいいな。

2021年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

閻魔蟋蟀

9月10日(金)

朝、「廊下に虫が!」

との声を聞いて、廊下に出てみると、

すぐにコオロギとは分かったけれど、何コオロギ?
と、とりあえず写真に撮って、そっと手のひらに入れて庭に離す。

調べてみたら、エンマコオロギ?

エンマコオロギ

漢字で書くと、〈閻魔蟋蟀えんまこおろぎ〉。

何と、学名も〈Teleogryllus emma〉、英名も〈emma field cricket〉、「閻魔」が付くそう。

こんな小さな虫がなぜ閻魔?と思ったら、

眉のように見える帯が、閻魔大王の忿怒の顔を思い浮かべるから、そう名づけられたとか。

 

閻魔

お聖教の中で「閻魔」はあまり聞いたことないなぁと思って調べてみたら、源信僧都の『往生要集』には出てくるけれど、七高僧の他の六祖には見られない。

親鸞聖人は、息子善鸞義絶のことを性信坊へ知らせたお手紙の中に、

もしこのこと、慈信(善鸞)に申しながら そらごとをも申しかくして、人にもしらせずしてをしへたること候はゞ、三宝を本として三界の諸天善神・四海の竜神八部・閻魔王界の神祇冥道の罰を、親鸞が身にことごとくかぶり候ふべし。
自今じこん以後は、慈信におきては、子の儀おもひきりて候ふなり。(『親鸞聖人御消息』註釈版聖典753~754頁)

と、一箇所だけ〈閻魔〉の言葉を使用。

 

広島県では、9月12日までの緊急事態宣言が、9月30日まで延長決定。

それを受けて、9月27日から予定していた石泉文庫虫干し法座は中止

ただし、虫干しだけはしておきたいので、10月末に虫干し作業だけ行うことでただいま調整中。

 

秋季彼岸会は、当初の予定どおり9月23日(木)朝9時よりおつとめだけして、法話はなく、法話の代わりに『念佛日和』特別号を配布予定。

昨年のお彼岸は1週間、和傘を使ってライトアップをしたけれど、今年はなし。

先日お参り先で、昨年のライトアップを見に来てくださった方が、「虫の声がすごかった」との感想を。

 

こちらは毎晩聞いてるので、それほどにも思わなかったけれど、秋の虫の声、大合唱。

360度サラウンド。

360度閻魔さま。。。