おみがき  呉東組聞名講 10月例会

10月10日(木)

一昔前まで、10月10日といえば「体育の日」。

青空のひろがるお天気のなか、午前中は“おみがき”。そして、午後から聞名講に。

 

来週いよいよ専徳寺の報恩講。その前に年に一度のおみがき。

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寺報にも紹介したからか、今年は50名近くの方がお手伝い。

 

手序でに きせる磨くや おとり越 
  (てついでに きせるみがくや おとりこし)

 

小林一茶の『八番日記』に出て来る俳句。

おみがきのことを調べていたら、西山別院のブログに。

 

小林一茶もおみがきしながら、キセルを・・・。
ただ、ついでに他のものを磨いている人はいないなぁ。

この「お取り越し(報恩講)」の季語は冬なのだそう。

まだまだしばらくは汗をかきそうだけど。

 

おかげできれいになりました。

 

午後からは住蓮寺にて呉東組聞名講の10月例会。

今日は報恩講をつとめるので、聞名講で揃えていただいている色衣と五条袈裟を着用してのおつとめ。

まだまだ暑く、冬用の衣で汗だくに。

 

おつとめの後、住蓮寺御住職の御消息拝読、浄円寺御住職の法話、そして御示談。

今日の御示談は、門前の掲示板に貼ってあった法語。

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わたしゃ

臨終すんで葬式すんで

浄土にこころ

すませてもろて

南無阿弥陀仏と

浮き世におるよ

 

この浅原才市さんの法語をどのように味わったらよいのでしょうとのご質問。

法中より、

超世の悲願 聞きしより

我らは生死の凡夫かは

有漏の穢身は かはらねど

こころは 浄土にあそぶなり

親鸞聖人の『帖外和讃』の一文が紹介されてのお味わいが。

 

帰って調べてみると、「臨終すんで葬式すんで」の言葉は、いくつか出てきた。

才市や 臨終すんで 葬式すんで

なむあみだぶつと この世にはをる云々

 

わしの臨終あなたにとられ

臨終済んで葬式済んで

あとのよろこび なむあみだぶつ

 

臨終済んで参るじゃない

臨終済まぬとき参る極楽

なむあみだぶつに済めてあること

なもあみだぶつ

 

臨終来ぬはず 来ぬはずよ 済んでおるもの

臨終済んで なもあみだぶつ

 

今が臨終 わしが臨終 あなたのもので

これがたのしみ なもあみだぶつ

そして、

このあさましが 今娑婆の世で

今親様と遊んでおりますよ

わたしや親様と弥陀の浄土に

遊びとられますよ

と。

ようこそのお参りでした。

2013年10月10日 | カテゴリー : 呉東組, 行事 | 投稿者 : sentoku