報恩講法要 2日目

10月15日(月)

今日も青空の広がる良いお天気に。

今朝は、広南小学校の読み聞かせの日。

一昨日、文化活動発表会を終えた広南中学校の生徒たちが、代休にもかかわらず、読み聞かせに。

3年前より、中学校の代休の日にボランティアを募集するようになって、ずっと参加してくれている。

前回7月9日に11名も申し込んでくれていたのに、豪雨災害で休校となり、このたびが今年度初めて。

10名の生徒がしてくれたそう。

 

朝席では、誕生の意味から。

「誕生」の「誕」という字の意味は、何と!
”うそ・いつわり”という意味だそう。

めでたい、めでたいと言ってるけれど、実は。。。

「世間虚仮・唯仏是真」

でも、その人間世界に生まれてくることは何とも大変なこと。

覚如上人は『報恩講私記』で、

弟子四禅の線の端に、たまたま南浮人身の針を貫き、曠海の浪の上に、まれに西土仏教の査に遇へり。

天から垂らした糸の先が、針の穴を通るくらい人間に生まれることが難しい。そんな中を生まれてきて、このみ教えに遇えたと。

「いのち」ってありがたい。

 

昼席では、『阿弥陀経』のおつとめのあと、『阿弥陀経』のお話を。

そのお話を聞きながら、昨日の御法事のことをふと思い出す。

呉のとあるホテルで法事を終えて、エレベーターへ案内してくださったホテルの方が、


こうした御法事では、「きーみょーむりょーじゅにょらい」というのはしないのですか?


『阿弥陀経』はお釈迦さまの説かれたお経、『正信偈』は親鸞聖人のお書きになったもの。
お寺さんによっては、みなさんと一緒にとなえたいからと、『正信偈』をとなえる方もおられるみたいですよ。

と、そんなことを。

 

夜席は前半は「報恩」のお話と、後半は『御伝鈔』より。

『御伝鈔』上巻の第四段に描かれる、白衲(びゃくのう)の袈裟を着け、白蓮華(びゃくれんげ)に端座(たんざ)される救世菩薩のお話を。

「恩返し」と「恩に報いる」

今夜はその言葉を味わいながら。

明日で御満座。

ようこそのお参りでした。

2018年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku