2月3日(金)
今日は節分。
寒いけれど、空の色は春めいて、メジロが時々飛んでくる。
午前11時より、仏教婦人会の新年会。
おつとめして、法話。 この時期、いつも小学校の読み聞かせに「鬼」にまつわる絵本を。
今年はまだ読んだことのない『ないた赤おに』はどうかなぁと思っていたところに、Facebook友達の「いいね」から、これまで読んだことのない絵本に出会った。
へ~と思いながら、ふと見ると、何と『ないた赤おに』の絵本と同じ、作者が浜田廣介さん、
そしていもとようこさんの絵。
何ともご縁をいただいたと、『ないた赤おに』の絵本と一緒に、その本と、もう1冊、そのシリーズの本を買った。
その本とは、
『よぶこどり』
森で卵を拾ったリスが、かえったヒナを我が子のように育て、その子をカッコウと名づけた。
カッコウはリスを本当のお母さんだと思っていたのに、ある日モグラから「落ちてた卵だった」と聞かされて、悩み苦しむ。
苦しむ自分をリスがやさしく慰めてくれると、ますます悲しくなってくる。
そして、カッコウは空へと旅立ち、残されたリスは毎日毎日カッコウの帰りを待ち続ける。
夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬が過ぎても、カッコウは帰って来ない。
やせ細ったリスは、鳥になればカッコウを探し出せるかもと思い、「鳥になりたい」と願い続ける。
リスは、とうとう鳥に姿を変え、山から「カッコウ、カッコウ」と声が響くようになり、その鳥を「呼子鳥」と呼ぶように。。。
という、何ともせつない童話。
先日、購入した『ないた赤おに』『よぶこどり』と『たぬきのちょうちん』、これらの本を見つけた次男が、どんな絵本か尋ねてきたので、『ないた赤おに』を見せた。
すると、2年生の国語の教科書に載っていると、教科書を見せてくれた。
もうすぐ、この話を習うらしい。(長男の時にはなかったけどなぁ。)
いい機会だと思って、『ないた赤おに』を読み聞かせた。
読み始めると、長い。。。
いつも読んでいる絵本の倍くらいある。
次男も途中あくびをしてたので、読み終わって、これでおしまいにしようと思ったのに、他の本はどんな本かと尋ねる。
これは明日にしよう。
でも、今日がよいと。。。
そこで、『たぬきのちょうちん』、『よぶこどり』と続けて。
とっても長かったけど、じっと聞いていた。
長いから無理だろうと思っているのは、こちらの都合だったんだな。
全部読んで、どれがよかった?と尋ねたら、 「よぶこどり」。
悲しくてなみだが出そうな話だったからと。
そして、突然、以前担任の先生が『ちいちゃんのかげおくり』を涙を流しながら読んでくれたと話し出した。
初めて聞く話にびっくり。
その時はまったくその話題には触れもしなかったけど、きっと、この話が思い出させたんだな。
絵本って、不思議。
このあたりではホトトギスの声はするけど、カッコウの声は聞こえてこない。
もし、カッコウの声が聞こえたらと思うと。。。
平等心をうるときを
一子地となづけたり
一子地は仏性なり
安養にいたりてさとるべし(浄土和讃)
ようこそのお参りでした。
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法話の後は、集会所に場所を移して会食。
今年もよろしくお願いします。
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※呉東組ご縁の会、4月23日(日)に変更となりました。