石泉文庫虫干し法座 1日目

7月17日(月)

蝉の声が響き、いよいよ暑い暑い夏空に。

今夜から石泉文庫虫干し法座。

昨日は、一昨日呉東組親鸞聖人讃仰会でご講演いただいた北塔和上を石泉文庫へとご案内。

薄暗い文庫のなかで、僧叡和上の『論註海岸記』を手に。

今日は午後から総代、仏教壮年会のみなさんが虫干し用のロープを本堂に張ってくださった。

去年まで使用していたロープが、結ぶのにちょっと堅いようで、このたび新しく新調。

ピーンッと張ったロープに、明日と明後日、経典がかかる。

また、先日石泉文庫で草刈りをした草も片付けてくださって。 暑いなかをお世話になりました。

 
そして、夜席より法座。

このたびは、阿賀 称名寺の南 秀和師。

ロープの下でのお聴聞。

法性すなはち法身なり。法身はいろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり。(唯信鈔文意)

今席では、曇鸞和尚の実相心・為物心のお味わいより。 「いろもなく、かたちもましまさず」、この話を聞くと、金子みすゞさんのこの歌を思い出す。

星とたんぽぽ
 
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、
だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

私のために《見えぬもの》をどうにかして伝えようとしてくださるお心を。 ようこそのお参りでした。

  明日の朝席が終わったら石泉文庫から蔵書の半分を運ぶ。

広南小学校6年生もお手伝いに。 お誘いあわせてお参りを。

(※虫干しのため、昼席はありません。)    

2017年7月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku