秋季彼岸会 1日目

9月14日(月)

今夜から秋季彼岸会。

御講師は、広島北組(安佐北区)妙法寺 水戸憲導師。

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お彼岸を迎える前、現代の墓事情より。

「おらぁ、石の下にはおらぬぞ」と、妙好人 讃岐の庄松同行はおっしゃられたそうだけど、盆と彼岸に見られるのは寺参りよりも墓参り。

本願寺第三代覚如上人の『改邪鈔』に、

仏法疎遠の衆生を済度せしめんがための集会なり。

とある。

お彼岸は、普段手も合わせることのないものでも、せめて盆と春秋の彼岸にはご縁にあってくれよのお喚び声。

 

彼岸を前に、朝晩は冷えてきて、彼岸花の赤い花もチラホラ。

風邪などひきませぬよう。

 

ようこそのお参りでした。

広南小学校読み聞かせ(59)

9月14日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

朝出かける時は、少しひんやり。

ツバメの姿を見なくなった。でも、小学校にはまだコシアカツバメが飛び交って。

 

今日の担当は5年生。

読んだ本は、

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『蜘蛛の糸』。

「知ってる人!」と尋ねたら、誰も知らなかったけど、「芥川龍之介という人の作品です」と紹介すると、「え?あの芥川賞の?」と。

今年受賞の『火花』の影響かな。

 

地獄の絵がおどろおどろしいので、読み聞かせにはどうかと思い、ずっと眠っていた本。

 

大泥坊の犍陀多(かんだた)

一匹の蜘蛛の命を奪わなかったことで、お釈迦さまが地獄でもがく彼の頭の上に救いの糸を降ろしたけれど・・・。

という有名なお話。

 

読み終わると、シーンと。。。

「自分だったらどうします?」と尋ねると、ひとり「自分の下で切る!」と。

 

先週起こった鬼怒川の決壊。

繰り返し流されるニュース映像で一番印象に残ったのが、犬を抱いたご夫妻が屋根の上で救助を待っているシーン。

ヘリコプターでの救出は人命優先ということになるのだろうかと思っていたら、何と犬を抱いたまま自衛隊員と一緒にヘリコプターに。

 

あの悪条件下、自衛隊員の判断で、人も犬も救われた。

もし、犬は取り残され、家と共に流れていく姿を見たとしたら、命は救われても、心は。。。

 

そんなことを思いながら、ふと、この『蜘蛛の糸』を。

 

今夜から秋季彼岸会。

お誘いあわせてお参りを。

 

2015年9月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku