秋季彼岸会 1日目

9月23日(金)

今日はお彼岸の中日。

今夜から秋季彼岸会の法座。
天上の扇風機もとまり、涼しい風に、虫の声。

御講師は、蒲刈の浄泉寺 東元孝昭氏。

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親鸞聖人の90年の御生涯。
そのさわりの部分をお話しされた。

明後日の朝席まで。
連休中、お誘いあわせてお参りを。

おかげさん

先日、『おかげさま』という絵本を紹介した。
その『おかげさま』と一緒に注文していた『おかげさん』という本がやっと届いた。

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実はこの本。
どじょう内閣として有名になった野田総理の引用した相田みつを氏のことばが載っている。

このことばを聞いたとき、金子みすゞさんの有名な「私と小鳥とすずと」がふっと頭に浮かんだ。
ちょっと興味もあって注文したのだが、売り切れ。このたび増版されたものがやっと届く。

どじょうがさ
金魚のまねすることねんだよなあ

の詩は、この本では「みんなほんもの」というタイトルで紹介されている。

 お釈迦さまは悟りを開かれた時に、この世に存在しているものは、すべて真理そのもの(一切衆生悉有仏性)としてあるものだ、と説かれております。山も川も、草も木も、河原の石ころ一ツそれぞれにほんもの(諸法実相)としてあるのだ、といわれているのです。つまり、仏さまの眼から見ると、にせものなしということです。
 どじょうはどじょうとしてほんもの、金魚は金魚としてほんもの。どじょうが金魚のまねをした時、にせものになるんです。
 あなたがあなたであるかぎりほんもの、わたしがわたしであるかぎりほんもの。ほんものより、にせもののほうがカッコいい、と錯覚して、一生をダメにしてしまう人間が多いのではないか、と私は思います。

相田みつを氏は、曹洞宗の禅僧 故武井哲応に師事して仏法を学んだそうだが、この『おかげさん』のなか、「卑屈と傲慢」と、「みんなほんもの」の次に出てくる「にせもの」の二つに親鸞聖人が登場する。

ドジョウの泥臭さばかりが強調されているが、ドジョウはエサを食べるとき、掃除機が何でも吸い取るかのように砂利も一緒に吸い込んで、エラから上手に砂利だけ捨て去る。

除雪車のようにエラから砂利が吹き出てくるのを初めて見たとき、衝撃的だった。

何でも最初から選り好みしないで、まずはすべてを受け入れて、上手に良いところだけを取っていく。ドジョウから学んだことである。

 

2011年9月23日 | カテゴリー : 法座, 絵本 | 投稿者 : sentoku