3月13日(水)
今日は雨のなか、宗学院に通っている組内寺院の御住職が、学友と一緒に石泉文庫の見学に。
専徳寺で少し石泉和上の話をした後、石泉文庫へご案内。
文庫のなかは照明がないので、こんな日は真っ暗。
懐中電灯を使ってお聖教を手に取る。
宗学院で講録(親鸞聖人の著作に関する講義の記録)を学ぶ方々にとって、ここは知識の宝庫。
今の時代、どんどん便利になり、こうした講録が収まった『真宗全書』も、国会図書館ホームページ近代デジタルライブラリーで閲覧出来るようになったが、それでもまだまだ文庫のなかに眠ったものも存在する。
20数年前に大学の卒業論文を書いた頃、貴重書のためコピーが出来ず、また今のようなデジカメもなく、卒業論文を書くための資料集めに石泉文庫の本を2日で3冊ほど書き写したら、夕飯の茶碗が持てなくなった。(※字は右手で書くが、箸は左手で持つため。)
それで、ワープロを購入することに。
そんなことを思い出す。
不便さを知っているから、便利だと感じ、ありがたいと感じる。
時には不便なこうした昔ながらの場所へやって来るのもよろしいかと。