10月14日(金)
今日は朝から雨。
朝席と昼席はそれほど強い雨ではなかったが、夜席には強い雨。
足下の悪いなか、ようこそのお参りでした。
明日のお斎の準備も朝から始まった。
夜席は、お逮夜ということで、2席。
前席が終わると、重誓偈の勤行後、住職が『御伝鈔』を拝読。
お逮夜といえば、金子みすゞさんの『報恩講』が浮かんでくる。
報恩講
「お番」の晩は雪のころ、
雪はなくても闇のころ。くらい夜みちをお寺へつけば、
とても大きな蝋燭と、とても大きなお火鉢で、
明るい、明るい、あたたかい。大人はしっとりお話で、
子どもは騒いじゃ叱られる。だけど、明るくにぎやかで、
友だちゃみんなよっていて、
なにかしないじゃいられない。更けてお家へかえっても、
なにかうれしい、ねられない。「お番」の晩は夜なかでも、
からころ足駄の音がする。
御正忌報恩講のお逮夜には、おぜんざいが振る舞われる。
小さい頃、日曜学校でお逮夜に参り、みんなでおぜんざいを食べたのを記憶する。
今となっては昔の話。
大晦日の除夜会の『安穏のともしび』。
こんな風に子どもが思う行事になればと思う。
明日で御満座。
続いてお参りを。