おみがき

10月6日(木)

今日の天気は雨の予報だったが、朝から青空のひろがる天気に。

朝から寺の報恩講法要を控えて、仏具のおみがき

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御同行にお手伝いしていただいて、

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一年のほこりや蝋燭のススなどでくすんだ仏具を大掃除。

本堂にある金色の蝋燭立や華瓶、香炉などは真鍮製。

真鍮製の仏具は、真鍮専用の研磨剤などを使ってピカピカに磨く。

黒っぽい仏具は宣徳(せんとく)

宣徳とは、真鍮の上に漆を塗って焼き付けたもの。

この宣徳の仏具は、柔らかい布で軽く拭く。

それぞれに違った方法でピカピカにしていく。

 

こうして掃除をしていると、『阿弥陀経』に出てくる周利槃陀伽(しゅりはんだが)のことがふと頭に浮かぶ。

周利槃陀伽は、生まれつき物覚えも悪く、自分の名前さえ覚えられない。

その彼にお釈迦さまは一本の箒を与え、「塵を払い、垢を除く」のことばを繰り返し唱えさせながら掃除をさせた。

一心に「塵を払い、垢を除く」と掃除をするうちに、汚れが落ちにくいのは人間の心も一緒だとさとり、ついには阿羅漢果を得たとされる。
あの赤塚不二夫氏の『天才バカボン』のレレレのおじさんのモデルともいわれる人物だ。

 

一年間でたまった自分の心の垢も除くことが出来ればいいのだろうが、この垢はなかなか・・・。

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それでも、こうして仏具はみなさんのおかげできれいになり、お内陣が明るくなった。

お手伝い、ありがとうございました。

 

おみがきをしているときに、耳にしたのがサルの話。

長浜に、今朝サルが出没したそう。

山のなかでの出来事かと思ったら、何と!寺のすぐ前を通って入江神社の方へと向かったとか。

小学校は、安全のため、先生が同伴で下校。

しばらく、このサル騒動が続くのだろうか。

 

来週の報恩講法要。

サルがお斎の材料に手を出さなければいいが。

もし、手を出すなら、ちゃんとお参りしてからどうぞ。

2011年10月6日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku