呉東組法中会

3月31日(日)

法座の翌日からお経を読む声が出なくなった。

お葬式で、特に三奉請という高い音階はまったく。
お葬式と法事とお通夜、出ない声を出そうとすると、いらない力が入る。
翌日、からだの至る所が筋肉痛。
お経を読んで筋肉痛になったのは初めての経験。

普通に声が出るって有り難い。

 

連日、法務の連続で、声を休ませることが出来ないため、ずっとひどい声での読経。
今日も法事が10時、11時、12時、13時、14時と。

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今日は広南学園(広南中学校体育館)で、広島交響楽団「ふるさと」シンフォニーが開催されたのだが、それには行けず仕舞い。

音楽の芽プロジェクト ~ あなたの街のオーケストラ 広響 ~
広島交響楽団が、ビジョンのひとつに掲げる「地域社会貢献事業」。
オーケストラに普段なじみのない子どもたちや地域の方々のもとへ積極的に出かけ、地域の音楽文化振興を図っています。

このプロジェクトの第1回目に選ばれたのが広南学園。
最後に(旧)長浜小学校校歌・(旧)小坪小学校校歌・広南小・中学校校歌の演奏もあったそうで、小学校で参加した長男は、間近で聞いた約60名のオーケストラの演奏を、からだで感じたそう。

 

今夜は、安登の浄念寺にて法中会。

いろいろと確認事項。
そして、6月の団体参拝の申込状況について。

120名の定員のところ、現在70名。

専徳寺からは住職を含め12名の参加申込。
〆切は過ぎてもしばらく申込を受け付けるそう。

 

そして、今度4月8日の仏教壮年会や、日曜学校の入校式に配る予定のチョコ。

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誕生仏のチョコとマグネットのセットをラッピングして、法中会で皆さんにお裾分け。

ラッピングの図柄は全日本仏教会の花まつりポスターを。

 

幼稚園とかいろいろと使い道はありそうなので、そこからご縁が広がれば。

2013年3月31日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

我聞会 3月例会

3月26日(火)

法座の朝席が終わり、ホッと一息・・・。

とはいかない。

法事が2件と葬式が2件。
さすがに喉がかすれてきた。

今夜は阿賀の称名寺にて我聞会の3月例会。

輪読の担当者が風邪で欠席。
今、風邪が流行っているようで、昨日の小学校の送別式もみんなマスク着用だった。

 

というわけで、輪読は次回に持ち越し、法話のみ。

今日紹介していただいた法話は、ラジオの本願寺の時間で2004年11月第4週に放送された酒井淳昭布教使の『安心ある世界 

浄土真宗のお寺の御住職で長く小学校の先生をされた東井義雄先生が「昔のお母さんは、風呂敷包みであったが、最近のお母さんはトランク」だとおっしゃった。風呂敷というのは、丸いスイカであろうが、細長い一升瓶であろうが、どんな形でも包めます。しかし、トランクは同じ容積でもその形に合わないと物を入れることは出来ません。ですから、入れようと思うと、その形に物を合わせなければならないのです。・・・

自分はトランクになっていないか?と、それぞれに確認するご縁をいただいた。

 

2013年3月26日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 3日目

3月26日(火)

今日の朝席で春季彼岸会も御満座。

今日は『歎異抄』の踊躍歓喜のこころが起きないという唯円房の問いの話。

そのなかで、「死に方」についてのお話を聞かせていただいた。

 

今はあんまりこんな表現を用いないかも知れないが、「畳の上で死にたい」ということばをよく聞いた。
それから、「あんな人、ろくな死に方をしない!」ということばも。

「死に方」というのがよく問われるが、浄土真宗では死に方は問わない。
臨終が大切なのではなく、今(平生)。

仙厓和尚の辞世のことばは「死にとうない」であったと。

『歎異抄』に、

なごりをしく おもへども、娑婆の縁尽きて、ちからなくしてをはるときに、かの土へはまゐるべきなり。

この“いのち”が愛おしいと思う気持ちがあるから、「名残惜しく」いそぎ浄土に参りたいという気持ちが湧いてこない。

 

ただ、浄土があるからこそ、いつ、どこで、どんなかたちで“いのち”尽きたとしても、この“いのち”を生き抜くことができるのではなかろうか。

彼岸とは遠い彼方ではなく、今を生きて向かっている方向に。
生きているいのちを大切に。

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ようこそのお参りでした。

2013年3月26日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 2日目

3月25日(月)

ソメイヨシノもチラホラと咲き始めた。

今日も昨日に引き続き、彼岸会2日目。

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朝席と昼席は慈悲の話を聞かせていただく。

凡夫の慈悲は小さな慈悲。

小慈小悲もなき身にて
有情利益はおもふまじ
如来の願船いまさずは
苦海をいかでかわたるべき

でも、親鸞聖人はご和讃のなかで、その小さな慈悲さえも持てない私であると。

 

 

広南小学校の送別式があったので、朝席が終わったら早速学校へ。

長男がお世話になった担任の先生が郷原小学校へ転任。
「ありがとうソング」でお別れ。

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それが終わると、山口から龍谷大学と山口県立大学の先生が石泉文庫に。

宇都宮黙霖をはじめ、同時代の勤王僧月性、大洲鉄然等を調べているとのこと。

 

また、昼席の後は、石泉文庫を教育委員会から視察。
建物の傷みがひどくなったが、県の史跡のため、どこまで補修が出来るか、総代さんを交えて見ていただく。

 

そして、夜席。

バタバタした一日だったが、夜席は丸の内で開かれた寺カフェに生け花で参加した時の話を聞かせていただいた。

そこで、評判だった法話が十牛禅図だったということで、その話。

何とも謎解きのような宿題のような、でも考えさせられる話。

 

明朝が御満座。
ようこそのお参りでした。

2013年3月25日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月24日(日)

今日の夜席より、春季彼岸会。

御講師は、和庄の明法寺 熊谷普門 師。

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初めてのご縁をいただいた。

今晩は「二僧巻簾」という禅僧の話から、「諸法実相」について聞かせていただく。

また、聴聞の心得は、「虚往実帰」だと。

 

私たちは先入観をもってしてしまうことが多い。
また、優劣を付けて物事を見てしまう。

そこが、凡夫の眼と仏の眼の違いという話。

 

『専徳寺報 念佛日和』を世話係の方に配っていただいて、早速その礼状が届いた。
そこに、

寺に参れぬ母も喜んで何度も見ております。

と記されているのを見て、ハッとする。

寺報を出すとき、こちらは寺に参ってご縁にあっていただきたいという思いをもって法座のご案内をしたのが、事情があって参りたくとも参れぬ方もいる。

凡夫の眼。

仏さまの眼には到底なれないだろうが、そのことに気づくことが大切なことかな。

ようこそのお参りでした。

 

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2013年3月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

『広島の食事』

3月21日(木)

書店でふと目についた本。

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『聞き書 広島の食事』

手にとってパラパラめくると、目次の「安芸門徒の行事と食べもの」に目がとまり、早速購入。

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安芸門徒のおたんや(お逮夜)の“煮ごめ”の話はよく聞くが、修正会(元旦)・おたんや・彼岸会・花祭り・お春座(春の永代経法要)・降誕会・安居会(泥落とし)・盂蘭盆会(歓喜会)・報恩講法座(秋の永代経法要)・総の報恩講・除夜法要(大晦日)と、年間の諸行事とそのときに用意される食べものが紹介されている。

また、一昔前の安芸門徒の婚礼、葬式の様子も紹介されていて、なかなか興味深い。

 

その他にも、沿岸部や山間部、各地方のいろんな風習や料理が。

思わず笑ってしまったのが、涅槃会(お釈迦さまのご命日)に用意される「お釈迦さんのはなくそ」。

旧暦2月15日は、お釈迦さまの命日「涅槃会」である。この日は「お釈迦さんのはなくそ」または「おいりはなくそ」と呼ぶ菓子をつくって仏前に供え、子どもたちに配る風習がある。名前を聞いただけでは何か見当もつかないが、米や豆を炒ってあめをからませたお菓子で、子どもたちは楽しみに待っている。まことにひょうきんで、安芸門徒の人たちの仏さまへの親しみが感じられる呼び名である。

とあるのを読んで、なるほどと。

また、今ちょうど彼岸中であるが、府中地方では、「親が養う春のお彼岸」「親を養う秋のお彼岸」といって、春の彼岸には実家から嫁ぎ先へおはぎが届けられ、秋の彼岸には反対に実家へおはぎを贈る慣わしがあると紹介。

 

毎日の生活にかかすことのできない食事。
そのなかに浄土真宗の教えが。

親鸞聖人の師匠法然聖人のことば、

衣食住の三は、念仏の助業也。(和語灯録)

生活の中心にお念仏。

家庭の中で受け継がれることを願う。

念仏日和

3月20日(水)

お彼岸の中日は雨。

長浜から広交差点へと向かう途中にある、しだれ桜が一気に花を咲かせる。

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近所のソメイヨシノもだんだんと蕾が膨らんできた。

今日、印刷を頼んでおいた寺報が届いた。

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初めて作った寺報。

これまで春の永代経法要と秋の報恩講法要の前に、法座の案内を総代・世話係のみなさんに配っていただいていたが、それをこのたび改めて、寺報として春と秋に配っていただくことに。

タイトルは『専徳寺報 念佛日和(ねんぶつびより)』。

「日和」とは、洗濯日和・行楽日和と使われるように、洗濯するのにちょうどよい、出かけるのにちょうどよいと、「○○するのにちょうどよい」という意味で使われる。
そこで、今日のような雨の日だろうが、晴れの日だろうが、楽しい日だろうが、悲しい日だろうが、毎日が「念仏するのにちょうどよい日」。

そんな思いをこめて、「念佛日和」。

 

仕分けをして、近々世話係の方からお届けに。

2013年3月20日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

ツバメ

3月19日(火)

暑さ寒さも彼岸まで

彼岸に入り、急に暖かくなってきた。

今年初めて、広でツバメが飛んでいるのを見つけた。

長浜ではまだかな?と耳を澄ましてみると、遠くにツバメの声が。

今年も帰ってきた。

 

帰ってきて、旅立つ前と何だか様子が違うのに驚いてるかな。

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「胡子湯」の取り壊しが本格的に進んで、大きな煙突が姿を現した。

その様子を眺めていた方が、「寂しいもんですねぇ」と一言。

 

「諸行無常」と割り切れないのが、人のこころ。

2013年3月19日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫見学

3月13日(水)

今日は雨のなか、宗学院に通っている組内寺院の御住職が、学友と一緒に石泉文庫の見学に。

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専徳寺で少し石泉和上の話をした後、石泉文庫へご案内。

文庫のなかは照明がないので、こんな日は真っ暗。
懐中電灯を使ってお聖教を手に取る。

宗学院で講録(親鸞聖人の著作に関する講義の記録)を学ぶ方々にとって、ここは知識の宝庫。

今の時代、どんどん便利になり、こうした講録が収まった『真宗全書』も、国会図書館ホームページ近代デジタルライブラリーで閲覧出来るようになったが、それでもまだまだ文庫のなかに眠ったものも存在する。

 

20数年前に大学の卒業論文を書いた頃、貴重書のためコピーが出来ず、また今のようなデジカメもなく、卒業論文を書くための資料集めに石泉文庫の本を2日で3冊ほど書き写したら、夕飯の茶碗が持てなくなった。(※字は右手で書くが、箸は左手で持つため。)
それで、ワープロを購入することに。

そんなことを思い出す。

不便さを知っているから、便利だと感じ、ありがたいと感じる。

時には不便なこうした昔ながらの場所へやって来るのもよろしいかと。

呉東組聞名講 3月例会 追悼法要並びに東日本大震災三回忌

3月11日(月)

午後1時30分より、阿賀の宝徳寺にて呉東組聞名講の3月例会。

3月例会は、この一年間に亡くなられた講員の御遺族にも案内して、追悼法要が営まれる。

そして、東日本大震災でお亡くなりになられた方の三回忌法要もあわせて行われる。

呉東組法中、聞名講の揃いの色衣・五条を着けて、『阿弥陀経』のおつとめ。

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聞名講宛の消息拝読の後、ご法話は善通寺住職。

東日本大震災の地震発生時刻、14時46分には梵鐘が鳴らされる。

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引き続いての御示談では、3つの質問をいただいた。

 

一つ目は前回時間の都合で出来ず、宿題としていた質問。

浄土真宗では、おなぐさめの言葉にどのような言葉をかけたらよいのか、見つからないので、教えていただきたい。

という質問。

ご門徒のなかから、私は亡くなったおばあさんから、「かけることばもありません」というものだと教わったと意見が出る。

それを受けて法中から、『白骨の御文章』の

野外におくりて夜半の煙となしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あはれといふもなかなかおろかなり。

の御文があげられた。
「おろかなり」とは、言葉では表し尽くせないとの意。

これという決まった言葉はないが、相手を思いやってこころを寄せることが大切かと。

 

二つ目は、以前にも出た「生前」の意味

その後、ある御講師より、「生前」を存命中とするのは、往生する前という意味で、浄土真宗だからこそ使える言葉なのだと聞いたと。

それに対して法中から、「前」というのは過去だけでなく、これから先(未来)を指す意味で使われていて、ご法義を味わうなかで、「往生する前」と捉えるのがよろしいと。

 

三つ目は、退職して法座に参るようになり、良いお話を聞かせていただけると、他の方を誘うのだが、「まだ私には早い」と言われてしまう。どうしたものかと。

いくつになっても、「まだ・・・」と言う話はいろんなところで聞く。

浄土真宗の教えは、亡くなった後の話ではなく、今を生き抜く話だとまとめられた。

 

今こうして生きている私のいのちを見つめさせていただく大切なご縁をいただいた。

2013年3月11日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku